フォーク・クルセダーズ 「帰ってきたヨッパライ」。 フォークルは不倫の歌も歌っていた?

ザ・フォーク・クルセイダーズ「帰ってきたヨッパライ」

1967年、東芝音楽工業から、ザ・フォーク・クルセイダーズ「帰ってきたヨッパライ」が発売された。
写真はプロ初デビューシングル版「帰ってきたヨッパライ」。
現在、CDアルバム『紀元弐阡年』に収録されている。

サイケ文字が懐かしい。


こんにちは
健康オタクの あんこう です。

今回は、アングラフォークの大御所
ザ・フォーク・クルセダーズの
「帰ってきたヨッパライ」です。

昭和42年(1967)発売

フォークルがなぜ革命児なのか。
本当に不倫の歌を歌っていたのか。

楽しんで読んでください。

音楽界の革命児 フォークルの帰ってきたヨッパライ

私が高校生のときだった。

師走のあわただしい
街路の有線放送からケッタイな音楽が流れてきた。


おらは死んじまっただー
おらは死んじまっただー
おらは死んじまっただー
天国に行っただー

作詞:フォーク・パロディ・ギャング

人間の声なんだろうけど
人間の声でない、ケッタイナ声。

なんだろうと思って
毎晩、深夜放送を聞いている親友に
聞いてみたら
テープを早回ししているとのこと。

なんとテープの早回し。

今、聞いたらそうだとわかるが、
当時は目がびっくりマークだった。

フォークルの「帰ってきたヨッパライ」という曲だった。

それからは深夜放送の虜になり、
授業中はちょっと頭がもうろう状態。

おかげで学力はグングン降下。

声を大にして言いたい。

「若者よ早く寝よ。夜更かしは3文の損。いや、一生の損」

規則正しい生活が一番ですね。

だが、若いということは先が読めない。

後でしっぺ返しが来ることを。

3年生の受験は大失敗でした。

先のことは考えず
パックインミュージックの
北山修の放送はよく聞いていた。

フォークルのこと関西フォークのこと
アングラフォークのこと、性のこと
そのほかいろんな話しが聞けた。

いい兄貴分です。

「ヨッパライ」で東芝の会社を買い取れるくらい稼いだ。

と言っていたのもこの頃のことだったと思う。

さて、
「帰ってきたヨッパライ」が売れて
テレビ局がほっとくわけないだろう。

フォーク・クルセダーズもやっぱりテレビに出ていました。

しかし、テープの早回しなのにどうやってテレビに出る?

覚えていますか?

最初は人形劇風にして
バックに「ヨッパライ」を流していたように記憶している。

これはレコードをそのまま。

その後、3人、生の声で歌っていた。

それじゃ、
面白みもなにもないだろうと
お思いでしょうが、
結構、さまになっていましたよ。

加藤和彦・北山修コンビは
おもしろいことをやるもんです。

ギターのカポをかなり上にあげて弾き
うまくハモりをいれていた。

神様の声も北山修の生声がぴったりハマっていましたね。


なあおまえ、まだそんなことばかり
やってんのでっか ほなら出てゆけー

役者やなー
これで、北山修のファンになりました。

最後は、ビートルズでなく
あのときは

あーめん

でした。

ところで、
この「帰ってきたヨッパライ」の
レコード発売方法は
今までにないやり方で契約していたということです。

これまでのレコードは
レコード会社や音楽プロダクションが
音作りをして歌い手に歌わせていた。

音作りすべてにかかわっていた。

それが
このレコードは
すべてフォークルのメンバーによる
手作りであった。

自分たちが楽しんで遊んで作った
結果としてできた曲だった。

レコード会社や音楽プロダクションの手を入れさせなかった。

自分たちで作った曲のテープを
原版として
そのまま大手のレコード会社から発売されたということだ。

その後、
日本初のインディーズである
アングラレーベルURCから

高石ともや、
岡林信康
ジャックス(早川義夫)
五つの赤い風船
高田渡
加川良
らによる
日本のフォークソングが生まれていく。

そして
深夜放送では

吉田拓郎
南こうせつ
たちが

パーソナリティとして
北山修の後を継ぎ

自分たちのフォークソング感を
語っていくようになり、

ニューミュージックへとつながっていった。

フォークルは
革命的な1曲を作ったのです。

「オー、パパ」古き良き時代の不倫ソング?

北山修が深夜放送でよくかけていた曲
「オー、パパ」
知っていますか?


オーパパ 世界は広いけれど
オーパパ 人はみんな兄弟

私が二十歳になって
素敵な恋人見つけてきた
ね パパ この子 お嫁に欲しい
とても素敵ないい子なんだよ

そこで パパ にくくて
せがれや その子はダメなのさ
気の毒だが その子は君の妹だ
ママには内緒だよ

作詞:Sir Lancelot,LordMelody
アーティスト:ザ・フォーク・クルセダーズ

なんと、息子に嫉妬して
父親が息子に不倫告白。

多感な高校生
「にくくて」
がいいと自分でうけていた。

さらに


作った兄弟50人

今では不倫しようものなら
世間の目がうるさいが
当時は不倫という言葉は表に出てこなかった。

「俳優・芸人の浮気は芸の肥やし」
という時代で
堂々と不倫をしていた。

芸人、俳優がこんな状態だったから
一般庶民も大様だった。

この曲にはオチがあって、
このオチがおもしろい。


頭にきてみんなママに
話しをしたらママはね
笑いながらあのパパはね
お前の本当のパパじゃない

オーパパ 世界は広いけれど
オーパパ 人はみんな兄弟

ママの方が上手だった。

ニタニタして聞いていた記憶がある。

みんなで不倫しましょう
という歌

ではない。

あくまで
パロディです。

パロディ。

実際は
一夫多妻制の村の話だったとか。

この歌、原曲は
Shame and Scandal in the Family
作詞、作曲
Sir Lancelot/Lord Melody
です。
訳詞はわかりません。
フォークルが訳詞をアレンジしていると思います。

アングラ時代はこういうのが多かったですね。

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