ザ・ナターシャーセブン「私を待つ人がいる」の歌詞は本当にラブソング?


こんにちは
健康オタクの あんこう です。

今回は、
高石ともやと
ザ・ナターシャーセブン
「私を待つ人がいる」
です。

昭和47年(1972)

「私を待つ人がいる」は
本当にラブソングなんでしょうか?

ナターシャセブン「私を待つ人がいる」の歌詞は本当にラブソング?

何年振りだろうか
今、
ザ・ナターシャーセブンの
「私を待つ人がいる」
を聞いている。

学生時代、
私たちのバンドの持ち歌として
よく歌っていた。

懐かしい曲だ。

LPレコードの
最初の曲に収録されているが

高石ともやがアメリカから帰国後、
名田庄村に移り住んで
初めて歌い始めた歌が
「私を待つ人がいる」だ。

高石ともやの
思い入れのある曲なんだろう。

世間様には
あまり良く知られていない歌だが

私にとっても
思い入れがあり懐かしい歌だ。

1976年に発売された
107 SONG BOOK
でも一番最初に書かれている。

この歌の解説を
高石ともやが書いているが
当時の生活ぶりや
歌創りへの取り組み方が分かると思う。

1970年夏から秋まで、
昼間はいつもギターかついで
裏山のお不動さんの谷で
大声あげて練習していた。

夕方ひとり部落へ戻る細道の
最初の家は
おばあさんのひとり暮らし、

そこで腰かけてお茶を
一杯いただくのも
ぼくの日課のひとつ。

そしていつもその時刻に、
「おばあちゃん
 お風呂がわきました」
ととなりのおばあさんが
迎えにやってくる。


いつも日暮れに
むかえに行くのさ

この詞はこの二人の為に
あるように思えたものです。

ケンタッキー生まれの歌も
英語で唄えば
ケンタッキーの風景が
目にうかぶのだろうが

ちょっとでも訳して
自分の言葉にしてしまうと、

アメリカ南部の歌うたっても
自分の住む若狭の村の情景が
まずうかんで、

更にその奥に
ケンタッキーも
こんな暮らしかしらんと
歌の原形がしのばれるのです。

(ザ・ナターシャーセブン
 107 SONG BOOK
 「私を待つ人がいる」
 の解説より引用)

この歌は
田舎の村にいる恋人を
いつも日暮れに迎えに行くという
ラブソングなのだが

この「SONG BOOK」の解説によると
英語の歌詞を
訳しながら日本語詞にしていく時
高石ともやが住んでいた
名田庄村の情景を思い描いていたという。

毎日、同じ時刻に
おばあさんが
隣のおばあさんの家へ行って

「風呂に入りにおいで」
と迎えに来てくれる、

そんな
もらい湯の情景を思い浮かべていたとは


いつも日暮れに
むかえに行くのさ
私を待つ人がいる

作詞:高石ともや 曲:アメリカ民謡

これは知らなかった。

同じ歌詞でも状況が変われば
いろいろな情景が見えるんですね。

YouTube:
ナターシャーセブンの
「私を待つ人がいる」
を視聴してみてください。
高石ともや、金海たかひろ
二人のステージです。

ナターシャーセブンのメンバーの変遷

ナターシャーセブンは
メンバーの入れ替わりが頻繁にある。

ざっくり言うと以下である。

初代メンバー(1971年~)
高石ともや
城田じゅんじ
金海たかひろ
で始まった。

1973年~
高石ともや
城田じゅんじ
坂庭しょうご

1976年頃
高石ともや
城田じゅんじ
坂庭しょうご
木田たかすけ
ナターシャーの最盛期。

1980年~
木田たかすけが交通事故死により
高石ともや
城田じゅんじ
坂庭しょうご
3人になる。

1985年
ナターシャーセブン解散

1998年
ナターシャセブンとして活動再開
高石ともや
城田じゅんじ
坂庭しょうご

その後
2003年

 坂庭しょうごがガンで死去。
2004年
 城田じゅんじが活動停止。

そして
活動年不明だが

高石ともや
金海たかひろ
二人で活動

2013年から2014年に
高石ともや
城田じゅんじ
の二人で一年間活動をした。

その後は
それぞれが単独で活動しているようだ。

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