吉田拓郎「落陽」 ヒット曲でもないのに人気がある秘密

「落陽」が収録されている「よしだたくろう LIVE '73」

1973年(昭和48)、
CBSソニーから
吉田拓郎の
LPアルバム
「よしだたくろう LIVE ’73」
が発売された。

「落陽」
が収録されている。

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎


こんにちは
健康オタクの あんこう です。

吉田拓郎の「落陽」が
ヒット曲でもないのに人気があるという。

その秘密を探っていきます。

吉田拓郎「落陽」 ヒット曲でもないのに人気がある秘密

吉田拓郎の「落陽」は
コンサートで歌う曲で観客からの人気がある曲だ。

シングルカットをしていない曲が
なぜそんなに人気があるのだろう。

まず、曲の良さが挙げられる。

マイナー調のコード進行だが
ロックのリズムで刻まれている。

吉田拓郎と抜群に相性のいい
岡本おさみの詞と重なって
哀愁感さえ漂わせている。

突き放すような歌い方だが
この詩の主人公『じいさん』に対する
温かみも感じられる。

そして、拓郎の声だ。

この曲に吉田拓郎の声がピッタリ
ハマっているからだ。

歌うというより大声で喋っている
説得力と迫力のある声が

『じいさん』の生きる不器用さを突き
詩の凄さが伝わってくる。

それから、
言うまでもなく詞の良さだ。


しぼったばかりの夕陽の赤が

水平線に落ちた後の
夕陽がもれてくる様を描く。

場所は
北海道苫小牧フェリー乗り場。

秘境、北海道の地名で若者の
旅情を掻き立てる。

一転、
主人公の『じいさん』が登場する。

フォークの主人公が爺さんとは。

珍しい。

これから
『じいさん』の人生劇場が幕開きだ。

無類のサイコロ好きの『じいさん』

賭場の胴元に騙され吸い取られても
サイコロがやめられない。

借金はいくらになっているのだろう。

逃げればいいものを
「借金を返すまでは」
と思い、賭けを繰り返す。

その度に胴元に吸い取られる。

そんなサイコロ『じいさん』の
人生を描いた。

「落陽」を
『じいさん』の人生に置き換えて。


みやげにもらった
サイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに
戻る旅に 陽が沈んでゆく

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎

作者の岡本おさみが
『じいさん』から貰った土産が
サイコロ二つ。

普通、
サイコロ賭博は3こでやるものらしい。

2つでは賭博はできない。

「お前は手を出すなよ」

という意味なんだろうか。

サイコロ好きでなくても
この『じいさん』のような人生を
歩んでいる人もたくさんいるだろう。

ひと頃流行った、
勝ち組・負け組で言えば負け組だ。

40年ほど前の若者が
このような人生観を描いている。

この頃のフォーク作詞の若者達は
二十歳そこそこで
これからの人生を読んでいた。

吉田拓郎が
「フォークの仲間のみんなと
話していても皆、老成している」

と語っているのを聞いたことがある。

この辺に
60年代・70年代フォークが
今でも支持されている奥深さがあると思う。

エピローグ

「落陽」に登場する『じいさん』は
『神』だ。

「こんな人生を送るなよ」

とメッセージを送っている。

私も『じいさん』と同じ
負け組かもしれない。

だが、まだまだ若い。

(と思っている。)

ポジティブに考えて生き続けるぞ。

力強く。

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